メニュー

高血圧

高血圧について

高血圧は、血液が血管壁に対して通常よりも高い圧力で循環している状態を指します。通常、血圧は収縮期と拡張期の2つの数値で表されます。収縮期の血圧は、心臓が収縮して血液を送り出すときの最高圧力であり、拡張期の血圧は、心臓が拡張して血液を戻すときの最低圧力です。

高血圧は、長期間にわたって持続すると、心臓や血管に損傷を引き起こす可能性があります。高血圧は、多くの場合、症状を引き起こさずに黙って進行するため、「静かなる殺し屋」とも言われています。血圧は130を超えたあたりから健康に悪影響を与えるといわれています。高血圧を放置すると、心臓病、脳卒中、腎臓病などの重大な合併症のリスクが増加します。

高血圧の原因は食塩、たばこ、遺伝的要因、運動不足、アルコールの飲みすぎと言われています。また、ストレス、睡眠不足が大きくかかわっているとも言われています。睡眠不足にはよく眠れていると思われても睡眠時無呼吸症候群のように熟眠できていない状態もあります。

高血圧の診断基準について下記に示します。

診察室血圧140/90以上、家庭内血圧135/85以上が高血圧確定診断となり治療対象となります。

診察室血圧とはクリニック等で測定する血圧。家庭内血圧とは自宅で測定する血圧です。

家庭内血圧測定方法はこちら参照してください。

高血圧の治療について

高血圧の治療の目標は、血圧を正常範囲に制御することです。一般的な目標血圧は、家庭内血圧で収縮期血圧が125 mmHg、拡張期血圧が75 mmHg以下とされています。ただし、高齢者や他の合併症を持つ患者の場合は、個別に設定されます。
当院ではできる限りの綿密なコントロールをしていただくため、ノートをお渡しいたしますので記録を残していただくようにしております。
また、高血圧の治療は以下の通りです。

  1. 生活習慣改善:バランスの取れた食事を心掛け、塩分摂取を制限しましょう。また、適度な運動や体重管理も重要です。さらに、ストレスの軽減や禁煙、また睡眠の質も血圧の管理に役立ちます。
  2. 薬物療法:生活習慣改善だけでは血圧が十分に制御されない場合、医師による薬物療法が検討されます。以下に一般的な高血圧治療薬の種類を説明します。
  • 利尿剤(水を排出する薬):体内の余分な塩分と水分を排出し、血圧を下げます。利尿剤は一般的に安価で、高血圧治療の初期段階で使用されることが多いです。

  • ベータ遮断薬:心臓の働きを抑えることで血圧を下げます。ベータ遮断薬は心臓の負担を減らし、血圧を安定させる効果があります。

  • ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)およびARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬):血管を拡張させ、血圧を下げる作用があります。これらの薬は血管の収縮を抑制し、血液の流れをスムーズにする効果があります。

  • カルシウム拮抗薬:血管の収縮を抑え、血圧を下げます。カルシウム拮抗薬は、心臓と血管の働きを調整するために使用されます。

  • アルドステロン拮抗薬:アルドステロンというホルモンの働きを抑制し、余分な塩分と水分の保持を防ぎます。これにより血圧を下げる効果があります。高血圧治療には個人の状態に合わせて複数の薬物が併用される場合があります。医師は患者の状態や他の病気との兼ね合いを考慮し、最適な治療計画を立てるでしょう。

  • アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI):本剤中に含まれるネプリライシンを阻害する成分とアンジオテンシンIIの働きを阻害する成分(ARB)によって、降圧作用や体内に貯留する水分量を減らす作用などをあらわし、心臓への負担を軽減する。

高血圧の治療目標を下記に提示します。

上記治療目標は家庭内血圧を治療を基本とします。

適切な投与量や副作用の管理については、医師と患者様が一緒にやっていきます。お互いコミュニケーションを取りながら最適な治療を行っていくようにしましょう。また、薬物療法では、以下の点に留意する必要があります。

  • 正確な投薬:処方された薬物を正確に服用することが重要です。定期的な服薬を怠らないようにしましょう。

  • 副作用の監視:薬物には副作用のリスクがあります。医師や薬剤師によって説明された副作用に留意し、異常な症状が現れた場合には迅速に当院に受診するようにしましょう。新しい内服薬を投与した場合は可能な限り1ケ月後に採血をして副作用確認をします。

  • 定期的なフォローアップ:高血圧治療では、定期的な診察や血圧のモニタリングが必要です。当院ではノートをお渡しいたしますので可能な範囲での血圧の記録をつけていくようにしましょう。

  • 薬物の変更や調整:治療が進行するにつれて、薬物の種類や投与量の調整が必要な場合があります。自己判断せずにいつでも相談するようにしてください。一緒に適切な治療薬の変更を行いましょう。

家庭内血圧の推奨できる測定方法(自宅での血圧の測定方法)

  • 起床後1時間以内
  • 排尿後
  • 朝食前、朝の服薬前
  • 座位1.2分安静後
  • 就寝前
  • 座位1.2分安静後

 

薬じゃない高血圧治療

CureAppという会社による「デジタル療法」という新たなアプローチで、
従来の医薬品やハードウェア医療機器では治療効果が不十分だった病気を治すために
『治療アプリ』が開発されました。医師が処方することができる「治療アプリ」は、医薬品やハードウェア医療機器による従来の治療とは異なる「行動変容」に力点を置いたものです。

当院では "スマート降圧療法" を採用しております。スマートフォンを利用した降圧治療に対する治療を行うものです。治療は半年間。

費用は3割負担の患者様で、診療費以外に2490円(初回は別途 420円)となります。

やる気のある患者様にはぜひお勧めしたいと思います。ご希望の患者様は一度クリニックで相談していただければ幸いです。

 

 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME