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下痢

下痢とは?

下痢とは、通常よりも頻繁に軟便や水様便が排出される状態を指します。短期間で自然に治ることもあれば、病気や感染症が原因となって長引くこともあります。

下痢の主な症状

  • 水様便や軟便の排出
  • 便の回数の増加
  • 腹痛
  • 吐き気、時には嘔吐
  • 発熱

下痢の種類

  1. 急性下痢:短期間に発症し、数日~2週間程度で改善するもの。
  2. 慢性下痢:4週間以上続く下痢。

下痢の診断と治療

症状が重い、または改善しない場合は医師の診断が必要です。原因に応じて、適切な治療法が提案されます。食中毒の疑いがある場合や、重度の脱水症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診することが求められます。

下痢の主な原因

  1. 食物の不適切な摂取
  2. 細菌感染
  3. ウイルス感染
  4. 寄生虫感染
  5. 薬剤や医薬品の副作用
  6. 腸の疾患や機能障害
  7. 食物アレルギーや不耐性
  8. ストレスや精神的な要因
各原因についての詳しい説明
  1. 食物の不適切な摂取
    食べ物が腐敗していたり、調理が不十分であったりすると、下痢を引き起こす可能性があります。特に生ものや手を洗わずに食べる食物はリスクが高まります。
  2. 細菌感染
    サルモネラや大腸菌、カンピロバクターなどの細菌が原因となり、食中毒を引き起こすことがあります。
  3. ウイルス感染
    ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルス感染は、特に集団感染を起こしやすいです。感染経路は多岐にわたり、飛沫感染や接触感染などが考えられます。
  4. 寄生虫感染
    アメーバや回虫、ギアルディアなどの寄生虫に感染すると、下痢や腹痛の症状が現れることがあります。
  5. 薬剤や医薬品の副作用
    抗生物質や一部の薬物は、腸内の善玉菌を減少させることで、下痢を引き起こす可能性があります。
  6. 腸の疾患や機能障害
    クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群(IBS)などの腸の疾患や障害も、下痢の原因となり得ます。
  7. 食物アレルギーや不耐性
    乳糖不耐症やグルテン不耐症など、特定の食材に対するアレルギーや不耐性が原因で下痢が起こることがあります。
  8. ストレスや精神的な要因
    ストレスや心的なショックは、消化機能に影響を及ぼすことが知られており、これが下痢の原因となることがあります。

対処法・治療法

  1. 自宅での初期対応
    • 水分補給: 下痢によって水分が失われるため、こまめに水分補給を心がける。市販の経口補水液や水やお茶での補給で問題ありません。スポーツドリンクは適量は問題ないですが、糖分が多く含まれており、胃腸炎・熱中症対策時に飲みすぎるとペットボトル症候群等の合併症を起こす恐れがあります。甘い飲み物はあくまで味を楽しむための嗜好品で水分補給には向いていません。
    • 軽い食事: おかゆ、バナナ、トーストなどの消化に良い食事を取ることで、胃腸の負担を減らす。
  2. 薬による治療
    • 整腸剤: 腸の動きを整える効果がある。
    • 抗生物質: 下痢の原因が細菌感染の場合、医師の処方により抗生物質が使用されることがある。但し、ウイルス性の下痢には効果がないため、使用する場合は原因を正確に特定することが重要。むやみな抗生剤の使用は耐性菌を作るため必要最低限にすることが求められる。
    • 下痢止め: 下痢の症状を和らげるための薬。ただし、ウイルス性感染や細菌性感染等では使用が推奨されない場合もあるので、使用前には必を読むか、医師や薬剤師に相談すること。
  3. プロバイオティクスの摂取
    • 善玉菌を補給し、腸内フローラを整えることで、下痢の症状を改善する効果が期待される。
  4. 医師の診断
    • 症状が重い、または数日以上改善しない場合
    • 高熱や吐き気、脱水症状が伴う場合
    • 血便が見られる場合
      これらの症状がある場合は、速やかに医師の診断を受けることが推奨されます。

1.適切な手洗い

目的

手洗いは、感染症を予防する最も基本的な方法の一つであり、下痢を引き起こす細菌やウイルスを除去することができます。

方法
  • 手をしっかりと濡らす。
  • 石鹸を使い、指の間や指の裏、手のひら、手首までしっかりと泡立てながら洗う。
  • 洗った後は、流水でしっかりとすすぐ。
  • 清潔なタオルやエアドライで手を乾かす。

2.食材の管理と調理方法

目的

食材の適切な管理と調理は、食中毒や下痢を引き起こす細菌の増殖を抑えるために重要です。

方法
  • 保存:冷蔵庫での保存は4℃以下が理想。生魚や生肉は特に注意して、短期間で消費する。
  • 解凍:冷蔵庫内でゆっくりと解凍する。直射日光や室温での解凍は避ける。
  • 調理:肉や魚は中心部まで十分に火を通す。特に鶏肉はサルモネラのリスクがあるため、十分に加熱すること。
  • 衛生:調理器具やまな板、包丁などは、生の食材と加熱後の食材で使い分けるか、使用後はしっかりと洗浄する。

3.ワクチンや予防接種の情報

目的

特定の下痢を引き起こす病原体に対する予防や免疫を獲得することができます。

ワクチン情報
  • ロタウイルスワクチン:乳幼児がロタウイルスによる重症の下痢になるリスクを減少させることができる。
  • コレラワクチン:一部の国や地域での感染リスクが高い場合、旅行前に接種を検討することが推奨される。
  • 黄熱病ワクチン:黄熱病が流行している地域に旅行する際に推奨される。下痢は黄熱病の症状の一つ。
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