B型慢性肝炎・C型慢性肝炎
B型慢性肝炎・C型慢性肝炎について
B型およびC型慢性肝炎は、肝炎Bウイルスまたは肝炎Cウイルスにより肝臓が慢性的に炎症を起こしている状態を指します。これらの疾患はしばしば無症状で、長期間にわたって放置されると肝硬変や肝がんを引き起こすリスクが高まります。これらのウイルスは、感染者の血液や他の体液を介して伝播します。
診断に関しては採血をとることにより診断が確定します。B型慢性肝炎・C型慢性肝炎の患者様は肝細胞癌のリスク患者様となるため定期的な採血での癌マーカー(AFP、PIVKA)の検査と癌を見落とさないようにするため画像検査(エコー、CT、MRI等)が必要となります。
画像検査の種類、フォロー期間は肝臓の繊維化の程度で異なります。繊維化の程度は以前は肝生検で検査することが多かったですが、最近は採血やエコー検査で身体を傷つけることなくリスクなく肝臓の繊維化を評価することが可能となりました。当院でも同様の検査が可能ですので、慢性肝炎の患者様には検査を行い、どの程度で検査のフォローが必要であるか説明させていただきます。
B型慢性肝炎・C型慢性肝炎の治療について
現在、B型およびC型の慢性肝炎の治療は可能です。治療は抗ウイルス薬を使用し、ウイルスの増殖を抑制し、肝臓の損傷を防ぎます。採血、画像検査を確認し、各患者様の状態に合わせて最適な治療計画を提案します。
B型慢性肝炎・C型慢性肝炎の予防について
B型肝炎はワクチンにより予防することが可能です。C型肝炎の予防には、感染リスクのある行動を避けることが重要です。たとえば、無許可のタトゥーやピアス、不適切な針の使用などを避けることが推奨されます。