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黒色便

黒色便とは

黒色便とは、便が黒く変色している状態を指します。この変色は、便に含まれる血液が消化過程で酸化し、黒く変わることが原因となることが多いです。しかし、すべての黒色便が健康上の深刻な問題を示すわけではありません。食事や薬剤の影響で見られることもあります。

原因

黒色便の主な原因は以下の通りです:

  1. 消化管出血: 最も一般的な原因の一つで、特に消化管の上部(食道、胃、十二指腸)で出血がある場合に見られます。出血源から腸を通過する間に血液が酸化し、便が黒く変色します。
  2. 特定の食品やサプリメント: 赤ワイン、鉄分サプリメント、イカ墨などの一部の食品やサプリメントは便を黒く染めることがあります。
  3. 特定の薬剤: 鉄剤、ビスマス含有薬(例:胃腸薬など)、一部の抗凝固剤などが原因で黒色便が生じることがあります。

症状

黒色便自体が症状の一つですが、それに伴う可能性のある他の症状には以下のようなものがあります:

  • 腹痛や胸焼け: 消化管出血がある場合、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎が原因でこのような症状が伴うことがあります。
  • 疲労感や息切れ: 出血が長期間にわたって発生している場合、貧血が生じることがあり、これにより疲労感や息切れが引き起こされます。
  • 脱力感やめまい: 貧血の症状の一つで、血液量の減少によって生じることがあります。
  • 体重の不自然な減少: 食道や胃に問題がある場合、がんの様な悪性腫瘍を持つ場合、食欲不振や体重減少が見られることがあります。

診断と治療

黒色便が見られる場合、患者の症状、食生活、服用している薬剤、医療歴を詳しく聞き取り、必要に応じて血液検査、CT検査、内視鏡検査などの検査で原因を特定します。治療は原因によって異なり、消化管出血が原因の場合は出血源の特定と治療が必要です。食品や薬剤が原因の場合は、それらを避けることで症状が改善することがあります。
黒色便があれば早急に消化器内科専門の病院に受診するようにしてください。

考えられる疾患には

胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がん、逆流性食道炎、薬剤性黒色便、食事性黒色便等があります。

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