胆嚢ポリープ
消化器内科/胆のうの病気
胆のうポリープ
GALLBLADDER POLYP | 堺市東区・初芝
健診の紙に「胆のうポリープ」と書かれていて、心配になってこのページにたどり着かれた方が多いと思います。先に結論をお伝えします。見つかるポリープの大半は、放っておいて差し支えのないコレステロールポリープです。ただし、そうでないものを見分ける手がかりははっきりしていて、それは大きさ・形・変化の3つです。このページでは、その3つと、当院での進め方をご説明します。
胆のうポリープとは
胆のうの内側の壁から、内腔(袋の中)に向かって盛り上がってできる小さな隆起のことです。健診や人間ドックの腹部エコーで、成人のおよそ5〜10人に1人に見つかるといわれる、めずらしくない所見です。
いちばん多いのはコレステロールポリープで、胆汁に含まれるコレステロールが胆のうの壁に取り込まれ、こぶのように盛り上がったものです。これは腫瘍ではありません。がんになることもありません。一方で、腺腫やごく初期の胆のうがんが、同じ「ポリープ」として写ることもあります。この2つを見分けるために、大きさと形を見ています。
症状はありません。痛みもなく、体調にも出ません。ですから、見つかるきっかけはほぼすべて健診のエコーです。逆に言えば、症状が出るのを待っていても気づけない所見だということになります。
形で見分ける ── 有茎性と広基性
エコーの画面で、いちばん最初に見ているのが「根元の太さ」です。
大きさの目安 ── 5mm と 10mm
当院では、次のような間隔で追いかけています。
早めに精密検査をおすすめする4つのサイン
①10mm以上ある ②根元が広い(広基性) ③前回より大きくなっている ④胆石を合併している。いずれかに当てはまる場合は、経過観察を続けるのではなく、MRCP・造影CTで確かめる段階です。当院で撮影できます。
見つかったあとの流れ
当院でできるところと、ご紹介するところを色で分けています。
手術が必要と言われたら
胆のうポリープの手術は、腹腔鏡下胆のう摘出術です。おなかに小さな穴を数か所あけて、胆のうごと取り出します。ポリープだけを取り除くことはできません。手術は連携病院の外科で行っていただき、当院は術前・術後の窓口としてお付き合いします。
「胆のうを取ってしまって大丈夫か」と心配される方が多いのですが、胆汁をつくっているのは肝臓なので、摘出後も消化は続けられます。胆のうは胆汁をためて濃くする袋で、なくなると薄い胆汁が少しずつ流れ続ける形になります。手術のあとしばらく脂っこいものでお腹がゆるくなる方はおられますが、多くは数か月で落ち着きます。
よくあるご質問
胆のうポリープは、がんになりますか?
コレステロールポリープは腫瘍ではないため、がんにはなりません。心配なのは、はじめから腺腫やがんであるものが「ポリープ」として写っている場合です。良性のものががんに変わるのを心配するのではなく、最初から違うものを見逃さないために追いかけているとお考えください。
ポリープは薬で小さくできますか?
残念ながら、小さくする薬はありません。食事やサプリメントで消える、という確かな方法も今のところありません。できることは、大きさと形が変わっていないかを、決まった間隔で確かめることです。
毎年の健診で見てもらっていれば十分ですか?
5mm未満で形に問題がなければ、それで差し支えありません。ただし健診は「あるかないか」を見る検査で、ミリ単位の変化を前回と比べるには向いていません。指摘を受けた方は、一度は保険診療のエコーで正確に測っておかれることをおすすめします。
検査の予約はどうすればよいですか。食事はしてよいですか?
腹部エコーはお電話でのご予約制です。072-349-3918 までご連絡ください。胆のうは食事をすると縮んで中が見えにくくなりますので、検査前の食事は控えてお越しください。お水やお茶は差し支えありません。
他院で指摘されました。前の画像がなくても診てもらえますか?
診られます。結果の紙だけでもお持ちください。前回の大きさが書かれていれば、そこからの変化を追えます。画像そのものがなくても、当院で測り直したところを起点にして経過を見ていけます。
関連するページ
こんなときはご相談ください
- 健診・人間ドックで「胆のうポリープ」を指摘された
- 大きさが 10mm に近い、または前より大きいと言われた
- 以前に指摘されたが、その後一度も見てもらっていない
- 胆石もあると言われた
- 手術をすすめられたが、その前に相談したい
