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喘息

喘息とは

喘息は、気道が狭くなり、呼吸が困難になる慢性疾患です。この状態は可逆的であり、適切な治療と管理によって改善することが可能です。

原因とトリガー

喘息の発作は、アレルギー物質、冷たい空気、運動、感情的なストレスなど、さまざまなトリガーによって引き起こされることがあります。これらのトリガーは人によって異なりますので自分が気になる事項を想定して医師に伝えられると診断も早くなります。

症状

堺市東区初芝駅前の中村まさし内科クリニック、堺市 初芝駅 内科 消化器内科 糖尿病内科 内視鏡内科 咳のイラスト喘息の主な症状には、呼吸困難、喘鳴、咳、胸の圧迫感があります。これらの症状は、夜間や早朝に悪化することがよくあります。喘鳴とは呼吸のたびに狭窄した気道を空気が通ることで「ゼーゼー」「ヒューヒュー」というような下図のような狭窄音が聴かれる状態のことをいいます。

喘息の治療

喘息は完治する病気ではありませんが、適切な治療計画により、症状を管理し、活動的な日常生活を送ることが可能です。

薬物療法

喘息の治療には主に二つのタイプの薬が使用されます:長期管理薬(発作が起こらないようにする薬 コントローラー)と発作治療薬(発作を落ち着かせる薬 リリーバー)があります。

長期管理薬

長期管理薬は、喘息の日常的な管理に使用され、炎症を抑え、気道の過敏性を減らすことで発作を予防します。これらの薬は毎日定期的に使用し、喘息のコントロールを維持するために必要です。

  • 吸入ステロイド(ICS):気道の炎症を抑える最も効果的な薬剤です。
  • 長時間作用型β2刺激薬 (LABA):交感神経を刺激して気道を開いて呼吸を楽にする薬剤です。
  • ICS/LABA:上記2つを組み合わせたお薬です。
  • ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA):アレルギー反応を抑えるお薬で、アレルギーの反応を抑えて、気道の炎症を減らし、気道を広げることで呼吸を楽にします。
  • 持続性抗コリン薬(LAMA):気道を広げ、症状を改善します。他の長期管理薬と組み合わせて使用されることがあります。
  • テオフィリン薬:気管支を広げる作用と炎症を抑える作用両方を持つ薬です。
  • 生物学的製剤:炎症に関わっている物質(IL-4、IL-5、IL-13、IgEなど)のはたらきを抑えて、喘息の症状があらわれるのを抑える新しいタイプの薬です。これまでの治療では改善しにくかった重症の喘息患者さんであっても効果が得られやすく、使用する経口ステロイド薬や発作回数を減らす効果が期待できます。

発作治療薬

発作治療薬は、喘息の発作が起きたときに速やかに症状を和らげるために使用されます。これらの薬は、気道の筋肉をすぐにリラックスさせ、呼吸を楽にします。

  •  短時間作用型β2刺激薬 (SABA):喘息の発作時に迅速に気道を開き、呼吸困難を軽減します。
  • 抗コリン薬:緊急時の呼吸困難を和らげるために使用されることがあります。通常はSABAと併用されます。
  • テオフィリン薬:気管支を広げる作用と炎症を抑える作用両方を持つ薬です。
  • 経口ステロイド薬:吸入ステロイドとは異なり、喘息の発作時に使用する薬です。吸入薬や内服薬を使用しても

発作や息苦しさがおさまらない場合に使用します。効果は強力ですが、副作用が多いのが問題です。感染症、糖尿病、消化管潰瘍、うつ状態、骨粗しょう症(骨折)など全身性の副作用があらわれることがあり、長期に使
用しないことが重要です。

生活習慣と予防

喘息の管理には、日常生活での注意点が重要です。適切な生活習慣と予防策によって、喘息の発作を減らし、健康状態を改善することができます。

避けるべきトリガー

  • アレルギー物質:ハウスダスト、花粉、ペットのフケなど。
  • 環境因子:タバコの煙、大気汚染、急激な気温の変化。
  • その他のトリガー:強い香りのする製品、一部の食品や飲料。

生活習慣の改善

  • 定期的な運動:喘息の管理に役立ち、全体的な健康を向上させます。
  • バランスの取れた食事:免疫力を高め、喘息の管理に役立ちます。
  • ストレス管理:ストレスは喘息の発作を引き起こすことがあるため、リラクゼーション技術や趣味に時間を割くことが重要です。
  • 適切な睡眠:睡眠不足により疲労がたまると、風邪を引きやすくなったり、アレルゲンに対してより敏感になったりします。充分な睡眠時間を取ることが大切です。
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